科学技術論文の書き方 表 紙 目 次 |
文字・フォントの問題
学術論文は芸術作品である. 芸術家は作品を仕上げるために妥協を許さず, 自らの感性と哲学をもって作品を作り,ブラシアップする. 研究者もこれに通じるものがあり,論文を作品として美しく仕上げるためには最大限の努力をすべきである. ここでいう美しさの最も主要な要素は秩序性と言ってよいかもしれない. フォントなどというものは見栄えの問題だけで,内容には関係ない, と思うかもしれないが,私はそれは間違っていると思う. フォントの問題のみならず,「見た目の美しさ」と「内容の論理的整合性」は正の強相関があると信じる. 一般には,ここで述べる事柄の大半は学術論文誌・学術雑誌などでは,Editorial な問題であり, 校正段階で自動的に修正される.しかし,卒論・修論・博論,学会予稿集, 研究会論文では Camera ready 提出となるので,著者が責任を持って 気を使わなくてはならない. 学術論文誌・学術雑誌にあっても,数式を構成する文字まで写植職人が修正することは無理であるのでやはり責任は投稿する著者にある. 通常の本文文章のみならず, 特に数式でフォントフェースが異なるとその意味が変わってしまう. なにはともあれ,このサイト「科学技術論文の書き方」の基本コンセプトである「相手に伝わってなんぼ」という考え方においてここで述べることは重要な問題なのである. なお,本文筆者は DTP のプロでもなければ書籍編集のプロでもないので, その筋の業界人がもし読んだら笑われることが多いかも知れない. しかし本章で述べることは「伝わってなんぼ」の基本精神から「それほど間違ったことは言っていない」と信じている. それを有効と思うかゴミだと思うかは読者の自由である. 以下,本ページはその内容の特性上,html でフォントをいじくり回しています. 以下のOS, ブラウザで表示を確認していますが,相当乱れますのでご容赦ください.
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